任意整理とキャッシングに関するQ&A

文責:所長 弁護士 鳥光翼

最終更新日:2024年06月04日

Qキャッシングを任意整理した場合、どんな影響がありますか?

A

 キャッシングについて任意整理をした場合の影響はいくつか考えられます。

 まず、クレジットカード会社のキャッシング枠の任意整理をした場合には、通常そのクレジットカード会社のクレジットカードの利用はできなくなります。

 任意整理の対象となったクレジットカード会社のクレジットカードで日常的な買い物や、公共料金等の引き落としをしている場合には、他の支払方法に変更する必要があります。

 次に、クレジットカード会社のキャッシング枠の利用を含むキャッシング(いわゆる貸金業者等からの借金)の任意整理をした場合、信用情報に事故情報が登録されるため(いわゆるブラックリスト)、今後の新たな借り入れや、クレジットカードの申し込みの際の審査が厳しくなります。

 任意整理の対象となった貸金業者等においては、半永久的に借り入れ等が困難になる可能性があります。

Q任意整理中にキャッシングはできますか?

A

 基本的には、任意整理中にはキャッシングはできないとお考えください。

 任意整理を弁護士に依頼し、弁護士から貸金業者等に対して受任通知が送られると、信用情報に事故情報が登録されます。

 これにより、貸金業者等からの借り入れは通常困難になります。

 また、任意整理をしても毎月一定額の返済は続けることになりますので、仮に新たな借り入れをして月々の合計返済額が大きくなってしまうと、結局返済ができなくなってしまう可能性があります。

Q任意整理をした後、もう一度キャッシングできるようになるまでどれくらいかかりますか?

A

 すでに説明しましたとおり、任意整理をすると信用情報に事故情報が登録されるため、以降のキャッシングは困難になります。

 もっとも、信用情報の事故情報は一定期間で削除されますので、事故情報が削除された後であればキャッシングが可能となります。

 信用情報から事故情報が削除されるまでの期間は、任意整理開始から5年間、または任意整理後に完済をしてから5年間とされています。

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